手元供養は自宅で遺骨を保管する供養方法です。
遺骨の一部を分骨したりアクセサリーの中に収めるため、納骨できる遺骨は少量であることが多いです。入りきらない遺骨や手元供養した後の残りの遺骨はどうしたら良いのでしょうか?
今回は遺骨が全て入りきらない場合や、手元供養した後の残った遺骨の扱いについて解説していきます。
手元供養で入りきらない遺骨の対処方法
手元供養で遺骨が入りきらない場合は粉骨を検討してみましょう。遺骨の量が5分の1程度になります。
粉骨(ふんこつ)とは?
粉骨(ふんこつ)とは遺骨をパウダー状に細かくすることです。
遺骨をそのままで撒くことができない散骨を行う時に必要な工程でしたが最近は分骨や手元供養する時にも粉骨するケースが増えてきました。
業者に依頼するときの金額は大体1〜2万円程度です。
粉骨しても入りきらない場合は下記をご覧ください。
手元供養後、残りの遺骨の適切な供養の方法
入りきらなかったり、手元供養した後の残りの遺骨は別の方法で供養する必要があります。
手元供養後に残りの遺骨を供養する方法は、納骨堂、樹木葬、新しいお墓を建てるなど様々な方法がありますが、今回は合祀・永代供養、散骨という方法をご紹介します。
合祀(ごうし)
合祀とは骨壷を個別で安置するのではなく、骨壷から遺骨を取り出して他の遺骨と一緒にする供養方法です。
合祀墓と言われる共同のお墓に埋葬したり、納骨堂の一画に設けられた共同の収蔵スペースに納められます。
永代供養(えいたいくよう)
永代供養とはご家族の代わりに寺院や墓園が永代にわたって供養していくことです。
一般的に合祀という形で他の遺骨と一緒にまとめて供養されます。
散骨
散骨は粉状にした遺骨の一部や全てを海や山、または宇宙空間などに撒く葬送方法です。
散骨は遺骨を自然に還すので後に残りません。そのため手元供養と散骨を合わせて選択される方が多いです。
生前から永代供養を希望する場合は
遺言を残したり、葬儀の生前予約をして火葬の時に小さい骨壷を準備してもらうようにしましょう。
火葬後遺骨を収める骨壷は5〜7寸(直径15〜21cm)のものが一般的です。
手元供養で使用する骨壷は大体2〜3寸(直径6〜9cm)です。
まとめ
手元供養で遺骨が入りきらない場合は粉骨を検討してみる。
それでも入りきらない場合や手元供養後に残った遺骨は散骨、合祀、永代供養といった方法で供養する。
手元供養後、残りの遺骨供養するのに散骨、合祀、永代供養を紹介する理由
遺骨を個別に保管する必要がないから
- 合祀・永代供養:寺院や墓園が家族の代わりに永代にわたって供養する
- 散骨:遺骨を自然に還す
手元供養する場合、遺骨を自宅で大切に保管・供養します。
手元供養で収まりきらない遺骨は合祀や永代供養、散骨で供養して余分な負担がかからないようにすれば良いと思います。
生前に永代供養を希望する場合は火葬の時に小さい骨壷を準備しておくようにしましょう。