これまでは供養・埋葬するといえば=(イコール)でお墓を建てる先祖代々のお墓に納骨することが一般的でした。

しかし、核家族化や人口の都市集中などの生活環境の変化、また価値観の多様化によりお墓に納骨することが当たり前でなくなってきています。以前からお墓以外の供養方法もありましたが、特にここ数年その傾向が強くなっています。

今回は色々と選択肢が広がった供養方法について解説していきます。

【供養方法①】 お墓

お墓は御影石できた石塔でお骨を収蔵します。死者を弔うための供養塔です。

お墓以外にもさまざまな供養方法がありますが、今でも供養方法の主流であることは変わりありません。

お墓の値段平均は169.3万円程度

お墓の平均の値段は169.3万円と言われています。

これは墓地代と墓石代が合わさった金額になるので、どうしても割高になってしまいます。

お墓のメリットと注意点

お墓は先祖から子、子から孫へと代々継承していくものです。その為、小さい頃から家族でお墓参りをする事で先祖を大切にする気持ちを育むといった情操教育の機会となります。

お墓を維持していくことの注意点

  • 墓地の草抜きや墓石掃除など、お墓を維持していくのに労力と時間が必要
  • 管理墓地の場合、管理費などのお墓を維持していくための費用が必要になる場合がある
  • 墓守りがいない、継承が難しい場合など、無縁墓となってしまう可能性がある

などが挙げられます。

【供養方法②】 納骨堂

納骨堂とはお骨の収蔵スペースを持った建物のことを指します。収蔵スペースはロッカータイプのものや機械式などさまざまな形式があります。

納骨堂の値段平均は30〜100万円程度

納骨堂の値段はタイプにもよりますが大体30〜100万円程度です。

納骨堂のメリットと注意点

屋内にある納骨堂は天気や気候に左右されず快適にお参りすることができます。また草抜きや墓石の掃除など維持管理する労力も必要ありません。好立地に建てられて交通アクセスの良い納骨堂も多いでしょう。

注意点としては

  • 線香やロウソクなど火の扱いに制限がある場合がある
  • 建物の修繕費用の負担を誰が行うのかあやふやになっている場合がある

などが挙げれられます。

特に数十年後には建物の建て替えが必ず必要になってくるので、その辺りの計画や費用負担がどうなっているのか確認しておくと安心です。

【供養方法③】 樹木葬

樹木葬とはシンボルツリーと呼ばれる樹木を墓標にしてその周りに遺骨を埋葬する供養方法です。

お骨を自然に還す自然葬の一種です。

樹木葬の値段平均は5〜60万円程度

樹木葬の値段はは合祀型だと大体5〜10万円程度、個別型20〜60万円程度です。

樹木葬のメリットと注意点

樹木葬は個人や夫婦で契約する場合が多く、継承を目的としていないので核家族が進んだ現在とても人気が高まっています。

注意点としては

  • 遺骨を土に還すので一度埋葬したお骨は元に戻せない
  • 複数人埋葬する場合、費用が割高になってしまう可能性がある

などが挙げられます。

【供養方法④】 散骨

散骨とは細かく砕いたお骨を海や山に撒く葬送方法です。地中に埋めない(=埋葬でない)供養方法のため墓地埋葬法の適応外となります。そのためよく違法と間違えられることもありますが、散骨は違法ではありません。

散骨の値段平均は5〜30万円程度

散骨の平均の値段は業者に全て委託する場合5万円程度、船をチャーターしてご遺族が散骨する場合20〜30万円程度です。

散骨のメリットと注意点

散骨は特定の区画や供養塔を必要としないので、費用が抑えられるのが最大の特徴です。

注意点としては

  • 全量散骨するとお骨が手元に残らない
  • 墓標がないのでどこに手を合わせれば良いのか分からない

というものがあげられます。

【供養方法⑤】 手元供養

手元供養とは自宅で少量のお骨を保管する方法です。保管方法は、小さな骨壷やお墓に入れたり、仏壇タイプのものがあったりアクセサリーなどさまざまな商品があります。

手元供養の詳しい内容については↓↓↓こちら↓↓をご覧ください。

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手元供養の値段平均は数万〜数十万円程度

手元供養は、アクセサリータイプのもので数十万円するものから、お墓・仏壇タイプのもので数万程度ととても幅広いです。

手元供養のメリットと注意点

手元供養はお手入れが楽だったり、移動するのも手で運べるので継承するときの負担が少ないお参りが楽などのメリットとしてあげられます。また多くの商品が展開されているのでインテリアに合ったものや自分の好みに合ったものなど選択肢が多いのも魅力です。

注意点は

  • 家族以外の方のお参りする時は、自宅にあげる必要がある
  • アクセサリータイプのものは紛失する可能性がある

などが挙げられます。

自宅に置く"小さなお墓"

手元供養のひとつの形

どんな室内でも馴染む卓上墓について

まとめ

いかがでしたでしょうか?

これまではお墓に埋葬・供養することが当たり前でした。しかしお墓は手入れが必要だったり、墓守り・継承の問題があります。それらの問題を解決するためにさまざま供養方法が生まれ、生活環境や価値観の変化で広がっていったようです。

昔に比べて供養の選択肢が増えたので、自分達に合った最善の選択ができれば良いですね。

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